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NEWS & 主張

世代をこえてともに学ぼう
青年と女性が合同学習会

「解放新聞」(2015.04.13-2710)
新宮の地で交流・学習を
  【和歌山】県連青年部・女性部合同学習会を2月21、22日に新宮市・下田隣保館を中心にもった。学習・交流の活性化への声の高まりや昨年に和歌山市内でもった学習会開催が台風とかさなり、新宮支部から参加ができなかったこともあり、あらためて交流をと企画したもの。地元歓迎あいさつでも松根洋子・副支部長が「新宮が「陸の孤島」とよばれるかなしさを現在でもさまざまな場面で実感しているなかで、ここ新宮での開催はとてもうれしい。性別や世代をのりこえ互いに理解し課題を共有し合う関係の構築へ交流を」とよびかけた。松井資喜・県連青年部長も「会をきっかけに交流を活性化させよう」と訴えた。
  初日はデートDVについて「自分も相手も大切に」をテーマにウイメンズネット和歌山のスタッフのみなさんを講師に学習。支部の中・高校生の参加も多く、青年や女性部のメンバーがセリフのかけあいをしながらDVを考える、にぎやかな雰囲気で学習を深めた。和歌山のDVをとりまく現状については男女共同参画センターりいぶるの奥田美和子さんが講演。性暴力救援センターわかやまmineについても学んだ。終了後の交流会では身の回りの差別や青年・女性運動の現状や悩みなどを語り合い、親睦を深めた。
  新宮地域周辺についての学習会・フィールドワークをもった二日目には25人が参加。学習会では新宮支部の稗田明・書記長が「新宮の部落の歴史・運動・現在の活動について」をテーマに地域の成り立ちから、現在でも根深く残る差別事件の背景まで、地域をとりまく現状やその課題などを中心に報告。就労や子どもをとりまく生活の課題に青年たちから多くの質問や意見がだされた。
  フィールドワークでは支部事務局の三鬼典親さんを案内に下田隣保館周辺と下田地区、春日・浮島(遊郭跡)地区、神倉神社(結界石)をたずねた。新宮地区では大逆事件で犠牲となった大石誠之助や高木顕明の名が刻まれた「大逆事件犠牲者の顕彰碑」を見学。大逆事件や新宮の運動の説明をうけながら、全国的にも先駆けとなった先人たちのとりくみが現代の運動につながっていることを学んだ。神倉神社では「禁殺生穢悪」と刻まれた結界石を囲みながら歴史的経過や県連でのとりくみが紹介された。

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