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NEWS & 主張
皮革工場などを見学
群馬県連女性部が栃木県で
「解放新聞」(2015.10.26-2736)
 【群馬】県連女性部は9月16、17日、栃木県で視察研修をおこなった。川田フジ子・部長、木闇乙女子・書記長はじめ20人が参加した。16日は、栃木市の皮革工場と栃木市内の被差別部落を視察。17日は、足尾銅山鉱毒事件の舞台となった古河鉱業足尾鉱業所(現古河機械金属)の閉山後の施設などを視察した。
  16日の栃木レザー(旧栃木皮革)の視察では、原皮をなめす工程から完成までを見学した。皮なめしにはいろいろな方法があるが、ここでは、植物のミモザから抽出した天然由来のタンニンを使っておこなう。「ほかでは絶対まねのできないひと手間に心血をそそぐ」という。高いなめし技術と風合いには定評があり、ここのレザーを使ったバッグなどの皮革製品には「栃木レザー」のタグを提供している。
  また隣保館で栃木県連の戸田眞・事務局長が講演し、高齢化など栃木の解放運動が直面している課題は「全国どこでも共通している問題」と指摘した。
  17日は、渡良瀬川鉱毒根絶太田期成同盟会の安田耕一・常任委員の案内で回った。足尾銅山の鉱毒事件は終わっていない。いまだ多くがはげ山の状態で、植林のとりくみがされているが、それは目視できる場所のみ。今後100年以上にわたって莫大な税金が投入される。安田さんは、「足尾銅山の坑道をつなぐと1200キロメートルになる。鉱石が一度空気に触れ、地下水と混じることで強く酸性化し、重金属を含んで流れつづける。これらの水は浄水場で永久に化学処理をつづけなければ川に流せない。また、足尾鉱毒事件は部落問題の視点から見ることが大事だ」と話した。

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