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NEWS & 主張
原点としての意味確認
全国識字経験交流集会で
「解放新聞」(2015.11.02-2737)
5会場で思い語る
  部落解放第16回全国識字経験交流集会を10月18、19日、滋賀県彦根市・彦根勤労福祉会館でひらいた。識字学級生や支援者を中心に13府県から109人が参加。行政施策の後退などで各地で厳しい環境が生まれているなかでも、夜間中学や日本語教室などとの連携を求められ、社会的な重要性を増している識字の現状と、部落解放運動の原点としての識字の意味を確認しすすめていくことを誓いあった。
  1日目の全体集会は坂本副委員長の開会あいさつではじまり、日教組の岡島真砂樹・書記次長らが来賓あいさつ、藤野政信・滋賀県連委員長からの地元歓迎あいさつをうけ、伊藤教育文化運動部副部長による基調提案がおこなわれた。そのあと、支援者を中心にした「識字学級の組織化と課題について」、識字学級生を中心にした「思い」を語り合う」、「文章教室・詩の教室」、あわせて3分科会・5会場で、日頃の識字のとりくみと、そこでの課題、これまでの生活や識字をとおして思うことなどを4時間にわたってじっくり交流した。
  2日目は、地元の滋賀県から野洲市・和田識字教室が「知ってほしい識字のこと」と題して特別報告をおこなった。識字の活動場所である野洲地域総合センター(隣保館)が来年3月には廃止されてしまうという切実な訴えとともに、識字学級生と支援者あわせて7人が、それぞれの識字とのかかわり、思いを語った。悲観的にならず自主財源をつくりながら、行政に左右されない活動をつくることも大事だと思うと、しなやかな決意を示した。
  つづいて、1日目の3つの分科会について、参加者が自分自身の感想をまじえて報告した。集会まとめで山﨑女性運動部長は、地元の識字にかかわっている経験などもまじえながら、部落だけでなく社会的により大きな意味をもつようになってきた識字の灯を絶やすことなく広げていこうと語り、2日間の集会をしめくくった。

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