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NEWS & 主張
真摯に差別と向き合うと
曹洞宗が被差別戒名物故者諸精霊追善法要で
「解放新聞」(2015.12.07-2741)
 【山形】曹洞宗主催の「被差別戒名物故者諸精霊追善法要」が11月16日、山形県鶴岡市の善寶寺(ぜんぽうじ)でおこなわれ、宗門役職員、總持寺・永平寺両大本山のほか、東北管区内宗務所などから130人が参加した。
  法要では、導師を勤めた釜田隆文・宗務総長が供養のことばにつづいて主催者あいさつで、1979年の世界宗教者平和会議での町田差別発言事件を契機に差別戒名問題などにとりくんできたことを報告、宗祖の教えに立ち返り、原点を忘れずに、真撃に差別と向き合い、現実社会のなかで実践をすすめることが重要だと、宗門としての姿勢を参加者に伝えた。
  法要に参加した西島書記長は、宗門が主体的に法要にとりくんでいること、今回、東北管区でおこなわれたことの意義は大きいと来賓あいさつし、宗門として誤った差別の歴史と愚直に向き合い、時代をこえて部落差別撤廃に向けたとりくみがすすめられるように、と訴えた。
  法要後は、東北管区人権啓発研修会がおこなわれ、曹洞宗の我孫子高宏・人権擁護推進本部事務局長のとりくみ報告のほか、西島書記長が「同和対策審議会」答申50年をふまえた、部落解放同盟のとりくみと運動の現状を講演した。
  翌17日の研修会では、法要にも参加した和田中執が東北の被差別部落をテーマに、京楽座の中西和久・主宰が芸能と差別について、それぞれ講演した。
  曹洞宗主催の法要は、總持寺・永平寺両大本山が毎年おこなう法要とは別に、宗門主催の法要として、全国の管区・教化センターごとにひらき、今年で8回目。来年は北海道札幌市を予定している。

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