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NEWS & 主張

差別の現実を学び「同宗連」活動の充実へ
同宗連第38回総会

「解放新聞」(2018.04.30-2857)

 『同和問題』にとりくむ宗教教団連帯会議は4月17日午後、東京・文京区のカテドラル関口教会で第38回総会をひらき、40加盟教団、3協賛団体、13都府県同宗連などから100人が参加。今年度の事業計画などを決めた。部落解放同盟からは組坂委員長、大西中執が出席。記念講演は「部落差別解消推進法の施行を受けて、あらためて部落差別の現実を学ぶ(宗教者に期待すること)」をテーマに和田中執がおこなった。

 草野龍子・議長は、「世系」差別撤廃のための国際協議会(前号既報)から「世系」差別の現実を紹介し開会あいさつ。「宗教者は差別の解消もみずからの問題としてとらえ、率先してとりくまなければならない。正しい学習を重ね、差別の本質を見抜く力を養うとともに、自分自身の差別意識に気づくことが不可欠」と語り、尽力をと訴えた。

 来賓からは組坂委員長と東京同宗連の松本智量・議長があいさつ。会場提供教団のカトリック東京大司教区カテドラル関口教会の西川哲彌・主任司祭もあいさつした。組坂委員長は、インターネット上の深刻な差別の現実と、世界的な貧富の格差拡大の現実を説き、人権尊重を平和の基礎とした「世界人権宣言」をしっかりとかみしめようと強調。反差別国際運動創立30年、上杉委員長生誕100年の節目、差別をなくし人権、平和を守るとりくみの大きな前進をと訴えた。

 事業計画では▽加盟教団の相互理解と連帯関係深化▽未加盟教団への働きかけ強化▽各種研修会の体系化と内容充実▽自己変革に向けたとりくみ▽「同宗連」内の差別問題・事象へのとりくみ▽部落解放・人権政策確立要求運動▽「狭山」差別問題、などを承認した。

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