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韓国での調査を報告〜衝平運動史の研究・発展へ

「解放新聞」(2018.12.10-2886)

 「続・朝鮮衡平運動史研究発展のために-全羅南道及び慶尚南道での踏査」をテーマに10月28日、第27回公開講座が大阪市・リバティおおさかでひらかれた。朝鮮衡平運動史研究会の水野直樹・共同代表(京都大学名誉教授)と、割石忠典・事務局長(芸備近現代史研究会会長)が、9人で実施した韓国での現地調査(6月27日〜7月2日)を報告した。主催は、部落解放・人権研究所の第1研究部門(部落史の調査研究)。

 一行は空路で韓国入りし、務安国際空港から約46キロ北東の光州(クアンジュ)広域市から、釜山(プサン)に近い蔚山(ウルサン)まで視察。衡平社の大会がひらかれた光州劇場の建物は現存したが、衡平社の活動家だった被差別民の「白丁」が住んでいた場所や衡平社の事務所、職場のと場があった跡地は草地や畑などに変わっていた。

 割石さんは「訪れて、(1か所に)10世帯あれば大きい方だ。1つの郡に(衡平社の)支部。日本の水平社運動、(部落のある)地域のイメージとは違うものをイメージしたほうがいい。分社(支部)ができたのは親せき関係のつながりではないか。仕事は、と場だけではない。圧倒的に多いのは農業だが、内容はわからないことが多い。都会はどうだったか、別に考えないといけないかもしれない」と感想をのべた。

 水野さんは「と場跡をみてどういうところにあったか、確認できたと思う。光州は川のところにあったようだが、町が大きくなると移転させられ、光州の町中に、と場はない。近代には統合され、役所が管理する、と畜場に。古い時代は白丁が働いていたと考えられるが、植民地時代に他の人が入り、朝鮮戦争の流動化もあり、と畜場で白丁以外が働くようになったととらえられる」と解説した。

 

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