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部落問題資料室
コラム
今週の1冊 第2135号/03.09.08

「ホルモン奉行」
読めば必ず食べたくなる!!

角岡 伸彦 著  解放出版社(定価1800円)

書籍画像 先日、久びさに三重の実家に帰ると、さっそくなじみの焼き肉屋にいき、タン、ツラにはじまり、レバー、ハツの刺身まで、腹いっぱい食べた。レバーの刺身が新鮮で、結局2皿も食べてしまった。帰りぎわ、さいぼしをおみやげに買った。思えば、脊髄や脳をはじめて食べたのもこの店だ。もう、実家に帰ったときにはこの店に食べにこないと気がすまないところまできている。
 雑誌『部落解放』連載時から楽しみに待っていた本書。著者はあとがきで、「ホルモン好きは熱い人が多い」といっていたが、まんざら嘘ではないと思う。私の周りのホルモン好きも、熱い人ばかりだ。なぜ熱いか。「内臓やホルモンに対する嫌悪や偏見があるからこその光と影」と著者はいう。私もそう思う。
 やはりホルモンというだけで、偏見をもつ人が多い。実に嘆かわしい。こんなにおいしいホルモン料理、多くの人に食べてもらいたい。この思いは著者と同じである。ホルモンの魅力にとりつかれた、熱き奉行のルポルタージュ。  (謙)

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