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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2118号/03.05.05
 統一自治体選挙の後半戦が終わった。A紙によると、市町村合併が争点となった首長選では推進派と慎重・反対派が激しく争い、勝敗はまだら模様となった、という
▼注目の滋賀県豊郷町長選挙では、住民投票で解職された前町長が再選された。再選された前町長は、今回の選挙では「現校舎保存・別校舎新築」に方針転換するなど、柔軟な方針に転換したのが勝因という
▼衆参の補選では東京6区で民主党の候補が当選したが、あと3区は自民系が当選。前半戦の道府県会議員選挙では、やはり自民が議席をのばしている。厚い保守の壁はまだまだ乗り越えられていない
▼連休明けからは、国会が本格的に再開される。焦点は有事関連3法案。もちろん、「人権擁護法案」の抜本修正を求めるとりくみも山場にさしかかってくるだろう
▼今回の選挙で問題なのは、投票率の悪さ。過半数の62市で戦後最低になっている。大都市近郊では50%を割り、松山市では30.2%という悪さだった。住民の半分もが投票行為をおこなわないで当選が決まるのはありか。あるいは、無投票当選者も前回同様に
出ている
▼議会制民主主義が唱えられながら、絶対投票数でいうと、一体当選者への信託は何%になるのか
▼わずか数票の差で悲喜こもごもがいわれるが、その背景には膨大な物いわぬ層、棄権した層があることを忘れてはならない。その層にどう降りていくのかこそが政治の課題なのだ。

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