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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2134号/03.09.01
 自衛隊に入ろう、というフォークソングがはやったことがある。時代は、ベトナム反戦運動最盛期のころ。日本の自衛隊をパロディーにしたもの。若者たちに人気があった。それから30数年。自衛隊は大きな曲がり角を迎えている
▼米国がアフガン侵略で使ったのが、無人偵察機。超高度を無人で飛行し、地上の情報を基地局に送る。基地局では、その情報を伝え、無人機から「敵」をミサイルで殲滅もできる。この米製を上回る機能をもった無人偵察機の開発費を自衛隊は今年度予算にすでに組み込んでいる
▼また、空中給油機の導入も本格検討されている。海外の「敵地」を攻撃するのに利用するためだ
▼そして今年度の『防衛自書』はこう語る。「自衛隊の国際平和協力への取り組みは、いわゆる『若葉マーク』を卒業する時期に来たといえる……今まで以上に困難な任務を的確に遂行することが求められているということを自覚すべき時期に来た」と
▼ついに専守防衛という理念も破り捨て、グローバル化のもとで、「より実効的な自衛隊の体制を構築することが必要である」とも書き連ねている
▼〈帝国〉として世界をわがものとしようとする米国。それに追随する小泉政権。こうしたなかで、本格的に自衛隊は侵略戦争を遂行する能力を、さらに飛躍的に高めようとしている
▼この暴走を見抜き、食い止めるのは、私たちが主体になるべきではないか。

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