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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2150号/03.12.22
 今年の話題は、米英国によるイラク戦争に始まり、それに終わりそうだ。3月20日、米英は一方的にイラク侵攻を開始、5月には勝利宣言をおこなった
▼しかし、日本共産党が犯したように、アメリカ軍を解放軍規定する勢力はどこにもなし。むしろ、米英をはじめとする多国籍軍の占領という事態そのものに人びとは反発した。それは、当然の反応だ
▼イラクの各地がまだ戦場と化し、散発的な交戦状態がいまもつづく。こうしたなかで、日本の小泉首相は自衛隊の海外派兵に、忠犬ハチ公よろしく、米への思いやりで踏み切ろうとしている。憲法原則を完全に無視し、ついにルビコンをわたる選択をしたわけだ
▼北海道の自衛隊部隊が送られることになる、という。自衛隊員にしてみれば、完全に契約違反。専守防衛の立場であるはずだからだ。イラクに行けば、必ず戦闘状態に巻き込まれる。それを自衛隊員が死亡した場合の金額を上げること、人の命を金で買う、という行為でやろうとしている
▼イラクでフセイン元大統領が逮捕された、というニュースが14日に世界を駆けめぐった。小泉首相は、これでイラクは安定すると語るだろう。しかし、そうではない。米英などの占領政策自体に反対の声がおき、武力的な抵抗が存在するのだ
▼フセイン大統領が捕まれば大量破壊兵器の存在が明らかになる、といったのは小泉首相だ。その立証責任がめぐってきた。

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