台風の数え方が何個というのを知ったのは今年だ。かくいうほど今年は台風の発生と日本への上陸が多かった。現在、24個の台風が発生、10個の台風が上陸した。この間、多くの地域で甚大な人的被害を生み出した
▼この台風、つぎつぎと上陸し、地盤を緩くした上にまた風雨をもたらすために、場防や山が一挙に崩壊、大きな被害をもたらした。いわば、ボディーブローのように徐じょに効き、ある時点で一挙に爆発するのだ
▼今年は、なぜこんなに台風が多いのか。根本的な原因は地球温暖化にある。これもボディーブローのように効いてきているのだ。最高気温上昇と暑い日の増加・最低気温の上昇と寒い日の減少・気温の日格差の縮小・強い降雨現象の増加などを科学界では公式に認めている
▼もちろん、台風の最大風速、降雨量の増加、発生の増加も温暖化が原因だ。今回の新潟中越地震の被害が大きくなっているのも、たまった降雨が斜面などの地下のつぎの層にたまり、それが斜面崩壊などを生み出しているからなのだ
▼ロシアが批准したことで地球温暖化への規制となる京都議定書が来年から発効することになる。しかし、なにごとも「我がいち」の米国は最初から守る気持ちはない
▼地球、人類にたいする大量破壊兵器となっているのは地球温暖化なのだ。「先進国」の責任は重大だ。温暖化にストップをかけることが世界、人類を救う道なのだ。