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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2207号/05.02.21
 「大人たちがこわしかけた私たちの未来を、私たちの手でとりもどせ」とは、昨年、23回目の三次から広島まで81キロの反戦・反核・反差別行進をおこなった広島県連北部地協の子ども会の中学生メンバーが行進終了後に広島市内でおこなった「平和宣言」の文章の最後の一節だ
▼これは第14回日本教職員組合人権教育実践交流集会での特別報告のなかで、7人の中学生がビデオをまじえておこなったもの。ずしっと胸にきた。確かにそうだ。私たち大人が多くのものを破壊し、大競争社会を生み出し、あるいは戦争を遂行できる国づくりに協力させられ、子どもたちの未来を破壊している
▼新たな戦前ともいえる状況が、今生み出されているのである。その総仕上げとしてもくろまれているのが、憲法9条の改悪だ。そのうえ「教育基本法」も改悪されようとしている
▼子ども会の活動にたいしてすら、広島では弾圧がかかる。まさに弾圧先進県ともいえる状況がつづいている。子どもたちの訴えは真剣だった。なぜ教職員は子ども会に関わらないのか、反戦・反核というヒロシマの願いを受けとめ、持続させようとする活動すら協力できないのか。参加した日教組の多くの教員の心にもこの訴えは響いたはずだ
▼あらゆるものを根底的に問い、突破する方途を見いだすこと。英知をあわせば、必ずそのことは可能だ。それができないなら、この国は滅びることしかできない。

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