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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2250号/05.12.26
 某証券会社が株を誤発注。ところが、それに買い注文が殺到。某証券会社は大損。儲けたのは他の証券会社がおもで、何十億、何百億の儲け。仲間同士で食い合うという、情け無用の証券界の実態が明らかになった。が、儲けた証券会社が利益を返上するということになりそうだ
▼もっとも、事の発端は監督省庁大臣の「美しいことでない」との批判から、今回の「美しい」話になったことは確実。お上にそこまでいわれると、世間からの批判はかわせない、という判断が根底にある。それと日頃の数字の取引だけで金を儲ける、というきわめてバブリーな商売だから世間への引け目も
▼大企業は好況感に満ちている、とは最近の調査結果。しかし、好況のIT関連企業の利益は、徹底したリストラが生んだもの。労働者の賃金上昇に結びつかない。挙げ句の果ては、株の売買など、投資による短期的な儲けに利益は注がれる。自分たちだけが儲かればいい、という論理がここでも貫徹する
▼大企業は好況なのに減税がつづく。ところが、給料生活者には負担増、というのが与党の描く来年度の税制だ。しかも庶民にとってのささやかな嗜好品である酒やたばこから取る税金を増やす。私たちは、またまた「高額納税者」に無理矢理されてしまう
▼さらに準備されているのが消費税率のアップ。未来への展望も示さず、庶民から税をむしり取る国家に、ろくなものはないのだ。

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