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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2253号/06.01.23
 昨年、テレビ放映されたザ・スクープを覚えているだろうか。そのなかで、狭山事件が取り上げられた。無実の証拠がそろっているのに、なぜ再審が開始されないのか、という疑問を視聴者に投げかけた。反響は大きかった
▼それにおびえるように、最高裁は急いで棄却決定をした。そうとしか考えようがない感じだった。大きな世論が巻き起こることを恐れたせいだ
▼番組で同時放映されたのが、鹿児島県議会選挙に絡んでのえん罪事件。事件は、現在公判中。この事件も動き出した
▼架空の供述を強要し、嘘の調書を作成していることが明らかになってきた。こんなことが、平気でおこなわれているのだ。舞台は、警察のなかの取調室
▼任意同行という名の強制連行で、署内の密室に押し込められ、朝から晩まで責め立てられる。逮捕されたら連日、すべてが警察の管理下に置かれ、取り調べがつづく。代用監獄というやつだ。刑法上もこれは問題なのだ。なぜなら、本来は、拘置所に身柄は預けるべきだからだ
▼ところが、刑事事件での容疑者などの処遇の在り方を検討する有識者会議は、代用監獄の存在にOKを示した。警察は、代用監獄でないと取り調べで容疑者に犯行を認めさせることはできない、と主張しつづけている
▼たしかにそうだ。やっていなかっても自白させる装置が代用監獄なのだ。明確なえん罪の温床は、即時廃止されるべきなのだ、本来は。

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