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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2285号/06.09.11
 またぞろ祝意が 強制される。それは皇太子の弟の連れ合いが子どもを産むからだ。現時点では推測だが、男児が誕生し、これで男系の天皇制は安泰、という意味も込めて万万歳となる公算大
▼夕刊の締め切りに間に合う計画的出産だから、各紙は号外を垂れ流し、夕刊では1面トップで記事が掲載される。地方自治体もこぞって祝意をあらわし、国民の総意がそうであるかのように演出される
▼戦後体制(レジューム)からの脱却をめざすという自民総裁選での某有力候補に20日、判定が下される。小泉首相の助言を受け入れ、すぐさま22日に臨時国会をひらき首班指名を受け、組閣がおこなわれる予定だ
▼某候補は臨時国会で3つの大きな法案を成立させると表明した。それは「教育基本法」の改悪であり、「共謀罪」の成立であり、防衛庁を省に昇格させる法律の制定だ
▼いずれも戦争への道をつきすすむものだ。愛国心を強要する教育基本法の改悪。戦争への道を批判し行動する人びとへの弾圧のための「共謀罪」。米軍とともに世界各地への侵略を担う日本軍にグレードアップするための昇格法
▼各自治体が生活保護申請にたいし、持ち家を処分せよとか借金による困窮だから保護は無理などと、法律違反の申請拒否を繰り返している
▼もちろんセイフティーネット切り捨ての一環だが、そこには戦争政策としての一貫性が横たわることを見逃してはならない。

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