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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2304号/07.01.29
 小売店に回状が渡される。今週の昼の健康食品の番組にとりあげられる品物が、月曜日から金曜日まで一覧表になっている。つまり日頃よりも多めにそれらの食品を仕入れておいた方がいい、視聴者が買いに訪れる、というわけだ
▼たしかに、放送後数日はその品物は売り上げが急増する。ものによっては、品薄状態が続く。そんな現象を極端に示したのが関西テレビ制作の「発掘/あるある大事典Ⅱ」。納豆があっという間に品薄状態になった
▼若返りホルモンが増えればやせやすい、それを摂取しやすいのが納豆というわけだ。ことは納豆だけに視聴者の納得が早かった。ところが、データ改ざんなどの疑問が糸をひきつづけた。こういう特集番組は、決まった結論へ向け番組作りが始まるから危険、と警鐘を鳴らす人もいる
▼まさに食べ物が健康や病気に与える影響を過大に評価する「フードファディズム(食の流行かぶれ)」の典型だ。どんな食品もバランスよく食べること、という言葉が思いおこされる
▼政府はテレビ番組などのネット配信を、出演者が未承認でもおこなえるよう法律を変える。世界最先端のコンテンツ大国の実現をめざすためだという。この背後には通信・放送業界の地球規模での支配への政府の後押しと、利権構造がある
▼放送での不祥事を口実にしたメディアへの介入、コンテンツ保護の先には、メディア統制を狙う情報通信省構想があるのだ。

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