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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2316号/07.04.23
 「この憲法ある限り、無条件降伏つづくなり」という詞をご存知か。中曽根元首相が1956年に作詞した「憲法改正の歌」の一節だ。最近、またまた跋扈しだしたのが、この老かいな中曽根「新憲法制定議員同盟」会長
▼1955年に制定された「自主憲法期成議員同盟」を改組し、今年3月に新たな議員同盟を立ち上げ、会長に就任した。この動きを後押ししたのが、安倍首相の「戦後レジューム」からの脱却を掲げた「教育基本法」改悪から始まる一連の動き。好機到来と風見鶏は読んだのだ
▼中曽根会長は安倍首相の改憲策動、「国民投票法案」のごり押しなどを全面賛美し支援を約束した。この法案は衆議院で強行突破され、マスメディアは今国会成立は確実と報道している
▼しかし憲法改悪だけを目的にしたこの法案、なんとしても国会での成立阻止をという動きも、安倍首相の強行突破により、逆に強まってきているのも事実
▼中曽根会長の当面の夢は、5月3日の集会で新憲法草案を発表し、それを実現すること。しかし国民国家、今の社会の破綻のありように「2000年の文化や伝統」「皇室を中心にした社会」など復古調の社会作りしかイメージできないのが保守派の現状だ
▼人と人、人と自然、人と社会の関係をどう豊かに作りあげていくのか。新たな価値観を創造し、共生社会の実現へ一歩一歩確実に歩み続けることが憲法理念実現への道なのだ。

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