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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2337号/07.09.24
 突然の安倍総理による政権投げだし―辞表で政治は大混乱。国会も空白が続いている。国会で所信表明演説をおこなったあとだけに、なぜ辞めるのか、という疑問がかけまわった
▼翌日から総理は入院。トップ不在が続いている。次期総裁―首相にさっそく手をあげたのが麻生幹事長。うん、これでいくしかないだろうというのが、当初の自民党内。ところが、想定内といえ福田元官房長官が手をあげた
▼前回は「もう歳ですから」と総裁選挙を降りたのに、今回は歳に関係なく出てくる。親父も71歳で総理になった、という因縁に引っかかっているのかどうかは、定かでない
▼石橋をたたくように、各派閥のトップに会い、支持を訴えて廻る。かくして、小派閥の麻生幹事長は一挙に劣勢に立たされた
▼今回の事態を派閥の復活や、古い自民党政治への回帰ととらえるのが商業紙。しかしそれだけか。ある保守系評論家がおもしろいことをいっていた
▼つまり、人気があったからかついだ安倍も辞めるのなら使い捨て、つぎの選挙の顔だけを求めて談合する。福田は安倍はかなり政策が違うにもかかわらず。しかも保守のあり方としての国策論議もない。自民党そのものが、小泉の時代に壊されている、と結論づけている
▼なるほどそうだ。政権が投げ出されたのなら、解散―総選挙で有権者に問うというのが民主政治の基本。このルールこそ守られねばならない。

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