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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2466号/10.04.19
 こんなもの不要というものがある。たとえば大学入試センター。大学入学試験を国家が主導し、受験生の成績を管理・記録し続け、受験産業が活用する。指導要領にそった選択問題だけでなく、受験生・各大学の個性にあった問いこそが必要なのだ
▼同じ知識を要求され、1点ごとに輪切りにされた評価で大学を振り分けられる。これでは個性をもった逸材が発掘されないし、社会の発展もない。事業仕分けで突如浮上したこのセンター、民営化ではなく廃止こそが必要ではないか
▼人類と共存し得ないのが核。とりわけ核兵器はいらない。4月8日、昨年、米のオバマ大統領が「核兵器なき世界」を提唱したプラハで、米ロが新たな核軍縮条約に署名した
▼戦略核を1500発以下に削減するという。戦術核や保管中の核兵器の削減も今後すすめる、とオバマは語った。理想へ向けての大きな前進と見る向きが多い
▼はてさてその実能は。核弾頭の新しい数え方にトリックがある。大陸間弾道ミサイル、潜水艦発射弾道ミサイル、戦略爆撃機が核戦力だが、今後は爆撃機1機を1つの核弾頭と数える。20の核弾頭を積んでも1となる。だから「両国とも現状を維持できる」
▼ならず者とは生活がままならないもの、ごろつき、という意味
▼みずからのいうことを聞かないものをこうよぴ、いうことを聞くものには核攻撃をしないからね、とささやくのは、核保有大国、番長国家の倣慢だ。

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