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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2572号/12.06.11
 野田首相は問責決議を受けた閣僚などを交代、内閣改造をおこない、「消費増税採択に全力」をあげる体制を作りあげた、と記者会見で表明した。自民党との修正協議をすすめ、通常国会会期末(6月21日)までの採択をめざすという
▼事がそう簡単に運ぶとは思えないが、大幅な会期延長を念頭においた発言だろう。小沢元代表にたいしても2回にわたる会談で封じ込め、「全身全霊を傾け」た国会運営がはじまる
▼こうした出来事の裏で福井県の大飯原発の再稼働に向けたとりくみが「全身全霊を傾け」ておこなわれている
▼大飯原発は大島半島の突端の山を切り開き狭い場所に巨大施設を建設したもの。直近には活断層があり、地震がおきれば土砂崩れで配管やケーブルが切断される。住民が避難する道路も土砂災害でふさがれてしまう
▼しかも20年をへた3、4号炉は1次系、2次系の配管ともボロボロ。これまでも事故がたえなかった。「事故がもっともオオイ原発」といわれてきた
▼電力不足になると大変、電気代も上げるぞ、とキャンペーンをはり、「過酷事故対策」も施さず、2~3年後にそれをします、という工程表の提出だけで済ます電力会社にたいして再稼働を認めるのが野田首相のやり方。これはもうむちゃくちゃ
▼東日本大震災で問われたのは、私たちの社会のあり方、生き方。差別がないと成り立たない原発には、もう退場してもらうしかないのだ。

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