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コラム

荊冠旗 第2686号/14.10.13

 御嶽山が噴火し戦後最大の死者をだした。まさかの自然災害。亡くなられた方がたのご冥福をお祈りしたい
▼自然災害が生活に与える影響は大きい。とくに今年は台風の発生とその被害が大きい。例年になく台風は大型化、雨による被害は広範囲におよぶ。各地で土砂崩れが発生し、多くの死傷者がでた
▼台風や大雨が発生するたびにくり返されるのが避難指示。安全に暮らせる土地は少ないのだと実感させられる
▼台風多発、強大化の原因は地球温暖化というのは常識。日本は温帯から亜熱帯へと転換しつつあるのではと思われる
▼こうした気候変動に警鐘を鳴らし続けるのが米の活動家ナオミ・クライン。CO2削減を途上国の森林保護で代用可能といい、バイオ燃料作物の栽培にすり替えている、と先進資本工業国の問題を突きつける
▼あるいは資源は掘り尽くし危険で難しい場所で高度な技術で採掘する時代、「極限エネルギー」に依存し、生態系や環境を危険にするものばかりになる、と指摘する
▼県民の反対を押し切って鹿児島県の川内原発の再稼働準備がすすめられている。福島原発は「想定外」だと主張する外部電源喪失が大事故の原因と
▼川内原発では安全対策に火山も加わる。火山灰による送電線の切断や腐食で外部電源の喪失、非常用発電機の故障はありえないのか
▼人間ですら安全な場所が限られる狭い日本。そんなところに危険な原発は、やはりいらない。

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