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浦上の被差別部落の墓地で
8・9に慰霊祭
長崎で平和の誓い新たに
「解放新聞」(2002.9.16-2086)

 【長崎】かつての浦上の被差別部落の人たちが先祖代々眠る緑町墓地で九日午前、慰霊祭がおこなわれた。爆心地から近い浦上の被差別部落も多くの被爆犠牲者がでた。慰霊祭には、長崎市長(代理)をはじめ、関係者ら六十人ほどが集まった。
 この慰霊祭は郷土親興会の主催で、毎年とりくまれており、部落解放同盟九州ブロック各県連からも代表が参加した。
 梅本テル子・会長のあいさつにつづいて、原爆が落とされた十一時二分には、黙祷をささげた。吉岡正博・九州ブロック事務局長があいさつし、平和への誓いを新たにした。
 平和への努力は、一見足踏みをしているような状況に見える。戦争への足音がだんだん高く聞こえてくるなかで、部落解放運動もその姿勢を問われていく。部落解放運動は、一人の部落民兵士も「従軍慰安婦」にたいする謝罪の言葉も掘り起こしていないままに、五十七年も過ぎてしまった。このことは、心にきざんでおく必要があるだろう。
 原水禁長崎大会は、観光と慰霊が交差した数日間だったともいえるが、被爆の痛みをアジアの人たちの痛みに重ねる必要性をあらためて感じた。


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