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狭山再審求め各地で取り組む
「解放新聞」(2004.06.14-2173)

 

「狭山と私」テーマに8人がリレートーク

 【鳥取】狭山再審開始の世論を盛りあげようと、「冤罪・狭山事件を考える市民集会」を5月23日、鳥取県民文化会館でひらき、160人が参加した。集会では、「狭山と私」のテーマでのリレートークや狭山事件再審弁護団の中北龍太郎・弁護人からの特別報告など、狭山闘争の現状を訴えた。主催は、狭山事件を考える鳥取住民の会、部落解放鳥取市高校友の会、部落解放鳥取県共闘会議、部落解放同盟鳥取市協議会で構成する実行委員会。
 主催者を代表して、住民の会の坂口俊広さん、市高校友の会の西村和輝さんがそれぞれあいさつ。磯部一章・鳥取市協書記長が基調を報告。狭山事件の現状を報告し、一人ひとりが狭山を問いつづけ、さらに市民に訴えていこう、と語った。
 リレートークでは、高校生や青年など8人が、狭山とかかわって活動してきたことを振り返り、自分自身を語った。高校友の会の林宏美さんは、「駅前ビラ配りなどにとりくんでいる。狭山に怒りをもっている。自分に何ができるのかを考えてとりくみたい」と語った。中北弁護人が特別報告、「再審開始をするためには証拠開示が必要、証拠開示は人権軽視を防ぐためになくてはならない課題だ」と、重要性を訴えた。

狭山の公正裁判訴える800人が商店街をデモ

 【熊本】「石川一雄さん不当逮捕41か年糾弾!! 5・23狭山再審要求熊本県民集会」を5月28日、熊本市の辛島公園でひらき、800人が参加した。集会では、高城雅毅・熊本県連書記長が狭山事件の現状を報告、狭山事件を考えるくまもと住民の会の今村哲夫さんが住民の会でおこなっている毎月23日辛島公園でのすわりこみの活動を報告した。集会後、商店街をデモ行進し、狭山事件の公正裁判を市民に訴えた。
 主催者を代表して川瀬和典・部落解放共闘会議議長があいさつ、人権を無視するような社会制度を変えていくため、連帯してとりくんでいこう、と訴えた。部落解放同盟から松永正利・県連委員長が、石川さんが見えない手錠につながれ、今日まで公然と差別がおこなわれている、絶対勝利するまで闘いつづけていこう、とあいさつした。
 活動報告で、今村さんは「毎月23日にすわりこみで、自分をさらして石川さんのことを訴えている。5月23日には94人が参加してくれた。熊本で狭山を訴えることが身のまわりの不合理を訴えていくことになると思っている。自分のことを語りながら生活していきたい。無罪判決の日まですわりこみをつづけていく」と決意を語った。


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