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運転手は出席拒否
法務局へ逃げ込み
「部落は怖いですわ」とタクシーで
「解放新聞」(2004.07.26-2179)

 

 【香川支局】「部落は怖いですわ」―中央交通(株)のタクシー運転手差別発言事件の第1回糾弾・学習会を、6月9日、香川部落解放・人権啓発センターでおこなった。

第1回糾弾・学習会ひらく

 糾弾・学習会には、差別発言をしたとされるT運転手は法務局へ逃げ込み出席拒否。しかし中央交通(株)から二人、高松タクシー協会からの3人をはじめ、県と高松市の行政、香川と兵庫の両県連などから25人が出席した。
 糾弾・学習会では、森田博美・兵庫県連書記長が「T運転手が法務局へ逃げ込み、今日の会へ参加しなかったことに驚きは隠せない。本人不在だが、事件の真相究明のとりくみを意義あるものにしたい」とあいさつ。
 中央交通(株)の高尾・支配人は「これまで2回の確認会で、T本人の矛盾する発言などを開き、真相は見出せる。会社として真摯に謝罪し、乗務員への教育を考え直し、再発防止へ向けてとりくみをすすめたい」とのべた。
 岡本俊晃・香川県連書記長が、経過報告したのち、T運転手の出席拒否について、本人が二度、高松法務局に相談に行き、法務局の助言で確認会・糾弾会への出席拒否を決断した、と経緯を明らかにした。
 香川、兵庫の両県連は、法務局が差別された人を救済せず、差別した側の駆け込み寺の役割でしかないとし、本件についての詳細なとりくみ経過とT運転手の発言に関する見解、今後の対応について行政、業界関係者で法務局に提起するよう求めた。
 また、T運転手と告発者が話し合いの席につけるよう説得の努力を続けるとともに、両県連ともT運転手を法務局へ告発する意向もあることを表明した。

中央交通㈱タクシー運転手差別発言事件(概要)
 2月5日、高松市で開催された「人権啓発研究集会」に兵庫県伊丹支部からの参加者二名が利用した中央交通(株)タクシーのT運転手が、高松市内の地区名を教えながら「部落は怖いですわ」などと発言した。
 二人はT運転手に問題発言だと抗議するとともに、自分たちも部落出身であることを告げたが、T運転手は無言の対応をしたというもの。

 


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