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部落問題資料室
NEWS & 主張
差別戒名を追善
高野山真言宗
「教えに立ち返り」と
「解放新聞」(2006.06.19-2273)
 高野山真言宗の萬民平等差別戒名追善法会が5月7日午前、和歌山県高野町の高野山大伽藍金堂でおこなわれ、資延敏雄・高野山真言宗管長を導師に僧侶80人の読経で、差別戒名を追善した。
 この法会は、差別戒名の深い反省をもとに、部落差別撤廃にむけた活動の推進と差別のない世界の実現という教団の基本姿勢を明確にするために毎年おこなわれているもので、今年で23回目。法会の後、土生川正道・高野山真言宗宗務総長が「教えに立ち戻り、生きるものすべてのいのちを大切にしていきたい。いまだに部落差別が解消されず、人間の尊厳、いのちの尊厳が危ぶまれている時代に憂慮している。皆様方とともに、人権、平和、環境の課題にとりくんでいきたい」と教団の決意を語った。
 参列者を代表して、組坂委員長は「人権や平和が危ぶまれている時代に宗教教団、宗教者の果たす役割がますます重要になってきている。この法会を契機に、あらためて部落差別撤廃にむけた活動を推進してもらいたい」と今後の教団活動への期待をのべた。つづいて安野兼司・同宗連議長(世界救世数いづのめ教団)も「同宗連結成の契機となった、27年前の世界宗教者平和会議での差別発言事件を想い起こしながら、原点に戻って、各教団、宗教者との連帯を深めていきたい」とあいさつした。なお、法会には地元和歌山県連の宮本書記次長、高野町行政関係者なども参列した。

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