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部落問題資料室
NEWS & 主張
「2度としない」と決意
学習の出発点にと
曹洞宗住職差別講演事件
第3回糾弾会で終結
「解放新聞」(2006.08.07-2280)
 曹洞宗住職差別講演事件第3回糾弾会を7月20日午後、東京・中央本部でひらいた。K住職は、差別に正面から立ち向かう、指導をあおぎながら差別問題への学習の出発点としたい、家族や人をあざむく言動は2度としない、と決意を語った。
 この事件は神奈川県内のK住職が1998年7月、横浜市内で青葉消防署主催の「青葉区家庭防災員依嘱式講演会」で差別講演をおこなったもの。この差別講演を隠すために、あとで講演内容を訂正したとするテープを偽造までしていた。また、K住職は87年にも宗務庁内で差別発言事件を起こし「反省文」を提出していた。
 差別講演事件では、98年から3回の確認会と2回の糾弾会をおこなった。99年7月の第2回糾弾会では、問題の掘り下げにいたらず、1か月以内に「見解文」の提出を求めていたが、それができず、いらい宗門内でK住職をふくめ、学習会の積み重ねなど、意識変革へのとりくみがつづけられてきた。今回が、7年ぶりの第3回糾弾会となった。
 糾弾会ではK住職の「報告書」が実勢に自己に向き合うものとなり、差別と向き合う出発点となる点を評価。K住職はもちろんのこと、宗門全体で部落差別を克服する第一歩を、この糾弾会でふみだしてほしいとして、①糾弾会は今回で終了②K住職は今後も努力、研鑽を重ねてほしい③宗門は、K住職への指導を責任をもってすすめる④今後の教団としての課題を継続して話し合う、ことを確認した。
 糾弾会には、K住職はじめ曹洞宗からは西村喜候・人権擁護推進本部次長(伝道部長)はじめ26人が、部落解放同盟からは片岡、和田両中執、三川哲伸・神奈川県連委員長はじめ県連から6人が参加した。

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