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部落問題資料室
NEWS & 主張
小中学生が連帯交流
石川夫妻招き狭山学ぶ
部落解放第4回三重県子ども会集会
「解放新聞」(2006.08.21-2282)
 【三重】部落解放第4回三重県子ども会集会を8月5日、津市青少年野外活動センターでひらき、県内各支部から小中学生ら50人が参加した。これは、部落解放子ども会の発展に向け、全県的な交流、自立と連帯を深めようとひらいたもの。集会では、午前中に、仲間と協力し合うゲーム(人権ワークショップ)やカレー作りなどで、それぞれ交流を深めた。午後からは、狭山事件について学習しようと石川一雄さん、早智子さんを招いて2人の訴えを聞いた。
 最後に参加者全員で大きな布に色を塗り、狭山再審を訴える横断幕と荊冠旗を作りあげた。

しおりを手渡し

 松岡克己・県連書記長が開会あいさつにたち、「子ども会集会を新たにリニューアルし、4年ぶりにひらいた。有意義に過ごして交流してほしい」と語った。
 石川一雄さんは、みずからの生い立ちを語るなかで、読み書きができるようになってみずからが部落出身だと知ったこと▽32年間の刑務所での生活の様子▽第3次再審で、裁判官は科学捜査にもとづいた証拠を検証し、事実調べをおこなえば必ずえん罪がはれることを語り、「えん罪がはれたら夜間中学へいきたい」と将来の夢を語った。
 早智子さんは、「小さいころに人権同和教育を受けず、出自を隠して生きなければと思っていた。就職差別にあったときもだれにもいえず、部落差別がトゲになっていた。私の弟も、小学生のころに感じた部落差別を、何十年か経ってようやくいえるようになった。自分も強くなって訴えていきたいと思った」と生いたちを語った。最後に「素敵な出会いに感謝したい。みなさんに会えるので、元気いっぱいでここにきた」と語り、100万人署名など狭山のとりくみへの支援を訴えた。
 一の井教育集会所部落解放小学生友の会、じんけんくらぶ「小友」が、石川さんとのこれまでの交流をまとめたしおりを石川さん夫妻に手渡した。
 全員で「差別裁判うちくだこう」を合唱し、とりくみを終えた。

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