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部落問題資料室
NEWS & 主張
啓発、防止対策の強化にとりくむ
差別落書あいつぐ丸亀競艇場、ボートピアで
「解放新聞」(2007.02.12-2306)
 【香川支局】「○○の同和部落 席にすわるな」などと、丸亀市内にあるボートピア丸亀(場外船券売り場)の男子トイレで9月7日、20日と連続して同一犯と思われる差別落書が発見された。6月には丸亀競艇場でも連続マークシート(舟券購入用紙)差別落書事件(2278号既報)が起きていた。事態の重さから丸亀市連絡協議会(以下、市協)は9月26日、当該行政と同市競艇事業部で協議をおこない、あいつぐ差別落書の解消、解決へ向けて防止体制の強化を確認した。

同一犯の可能性

 ボートピア丸亀の男子トイレで発見された差別落書は、2件とも黒鉛筆で書かれ、筆跡から同一人物が落書きした可能性が高い。発見と内容は、1件目が9月7日10時ごろガードマンが見つけ「○○の同和部落席にすわるな めがねでぶ」と書かれていた。2件目は同月20日10時10分ごろ清掃員が発見、「ここは100の同和部落のヤツばっかりや」と書かれていた。
 6月の丸亀競艇場につづくボートピア丸亀での差別落書事件をうけて9月26日、丸亀競艇場事業部内で市協と当該行政(同市人権課)、競艇事業部が出席して協議、この差別落書事件の解決に向けて、①当面は、トイレをはじめ、ガードマンらの協力を得ながら防止強化を図る②啓発看板をボートピア入り口付近に設置する③出走表に人権尊重標語の記載を継続する、の3点を実行することを確認した。
 あいつぐ差別落書にたいして同市競艇事業部は、「落書は明らかに確信犯がおこなった差別落書であり、遺憾に思う。できる限りのとりくみをおこない、犯人を発見するとともに、二度と起こらないような体制を考えたい」とのべた。
 また市協も、「東京の大量差別ハガキ事件では、地域全体が事件解決のために防止の目をもち、とりくみを続けた結果、犯人を発見することができた。不特定多数の人が出入りする場所であるが、本件解決のために協力しとりくみをすすめたい」とのべ、問題解決と再発防止に向けた強い意向を明らかにした。

啓発に努めるさなかに
またもや差別落書発見

 しかし、その後の12月22日午後3時30分ごろ、丸亀競艇場で、またもや差別落書が発見された。ゴミを分別していた同場職員が見つけたもの。
 この差別落書は、前回同様にマークシート5枚の裏表に「川之江 三島 土居町 いずれかの町に在住の同和問題対象人物です 〇〇〇〇〇 よろしく(○内は人物名)」などが書かれていた。

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