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部落問題資料室
NEWS & 主張
臨戦国家の時代に抗する
戦争・天皇の歴史を学び
「解放新聞」(2007.02.12-2306)
 【京都】府連を始め解放共闘、市民・宗教団体で組織する「天皇制の強化を許きない京都実行委員会」は、天皇の誕生日でありA級戦犯が処刑された12月23日、京都府部落解放センターで今年も「天皇誕生日「祝日」を糾弾する京都集会」をひらき、110人が参加。差別と抑圧の元凶である天皇制への批判を重ね、国権主義、戦争政策反対を、あらためて確認した。
 集会では、主催者あいさつで大野昭則・府連委員長が「国家主権が堂どうと復活してくるなど急速に戦前に回帰している。運動が突っ張れるのか、平和が守れるのか、今が分かれ道。お互い、最後の血の一滴まで闘おう」と訴えた。
 講演は、山口大学教員の纐纈厚さんが「『臨戦国家』と天皇制国家の復権」と題し、いま、安倍政権下で何が起きているのかを講演した。纐纈さんは、軍事国家化や軍事社会化する日本を臨戦国家(体制)と表現し、管理や統制の強化、大政翼賛化状況の広がり、強まる国民相互監視体制などの日本の現状をのべた。また、米軍再編の動向や、改憲と防衛庁の「省」昇格のねらいなどを紐解きながら、こうした臨戦国家の時代に抗するものとして、憲法9条を活かすことと脱天皇制を提起し、そのためには戦争の歴史、天皇の歴史を学び、自分たちの手で自由・平等を獲得しよう、と訴えた。

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