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部落問題資料室
NEWS & 主張
高校生が実践を交流
ナガサキの熱い願いにふれ
部落解放第41回全国高校生集会

「解放新聞」(2009.08.24-2433)

 部落解放第41回全国高校生集会を8月1~3日、長崎市内でひらき、24都府県連から511人が参加した。64年前に原爆に被爆したナガサキの反戦、反核、反差別の熱い願いにふれ、各地の高校生活動の実践などを学習、交流。1人ひとりが本集会の成果と課題を持ち帰り、各地域の高校生活動をより豊かでたしかなものにしようと誓い合った。長崎での全高開催は23年ぶり。

先人の闘いに学び
 初日は、午後に平和会館ホール(長崎市原爆資料館)で全体集会をし、夜は市内のホテルで交流会(オリエンテーション)。同じホテル内で、2日目は分科会を、3日目は「出会いの広場」(分散会)のあと、総括集会をした。
 主催者あいさつで、組坂委員長は、部落差別をはじめいっさいの差別撤廃に命がけで闘った先人の闘い、石川一雄さんの闘い、原爆の壊滅的な打撃から立ちあがった長崎県連の闘い、平和都市・ナガサキの闘いに学ぶことを強調し、「積極的な討議で有意義な集会にし、それぞれのすぼらしい思い出を胸に、地域、学園に帰り、今後の運動の大きな糧に」と訴えた。
 全体集会では、「解放歌」合唱と、「水平社宣言」朗読(古田大二郎さん、長崎県連)につづく開会行事のあと、中央教育文化運動部の岡田部長が、基調提案。
 長崎支部解放子ども会メンバーを中心に結成された「いもの鼓」(2429号既報)の和太鼓演舞と、国連に核兵器廃絶・平和の願いを伝える「高校生平和大使」のアピールにつづき、17府県連の高校生が決意などを語った。記念講演は、長崎支部の中村由一さんが「二つの誕生日~小さな差別、大きな痛み~」と題しておこなった。
 分科会は①部落解放運動②今の自分だからできる解放運動③親の背中をみつめて、自分と向き合おう④反差別の心をもった仲間とのつながりをつくろう、の4つ。「出会いの広場」(分散会)は①一緒にいきませんか②いのち③ルーツ④チェンジ⑤部落差別、の5つ。
 総括集会では、分散会の感想や分科会の議論の内容などの報告のあと、池田中執がまとめをし、全員で団結がんばろうをおこなった。
 全体集会で、長崎県連の山口渉・委員長は歓迎あいさつ。石川一雄さんと早智子さんも激励にかけつけ、狭山第3次再審勝利への決意を語った。来賓からは、寺田隆士・長崎県教育長と馬場豊子・長崎市教育長があいさつした。
 交流会(オリエンテーション)では、分科会、分散会の紹介や、全高特設携帯サイト(兵庫県運上の島支部)の報告・紹介、高校生バンド(徳島県連)の紹介・DVD上映、○×クイズやビンゴゲームなどをした。


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