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部落問題資料室
NEWS & 主張
人権を企業活動の中核に
同企連が全国集会
音楽から人権を学ぶ

「解放新聞」(2010.12.20-2499)

 第27回同和問題に取り組む全国企業連絡会全国集会が、12月10日午後、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール・大ホールでおこなわれ、13同企運と6準会員から1015人が参加。「差別のない世界へ 音楽から学ぶ人権~オペラハウスへようこそ~」をテーマに、差別・人権問題の解決と、人権尊重の社会づくりへ、企業の社会的責任をはたすことを確認しあった。
  村上茂人・滋賀同和問題企業連絡会代表幹事(株式会社平和堂取締役教育人事部長)が開会あいさつで、219社で発足した滋賀同企連が現在は417社で構成していることを報告。人権擁護を企業活動の中核に紆き、あらゆる差別のない活力ある職場をめざし研修やとりくみをすすめていることを強調。格差拡大社会のなかで、いのちの尊厳がそこなわれ、差別も多様化・深刻化しており、人権尊重の社会づくりを、ともにめざそうとよぴかけた。
  部落解放同盟からは組坂委員長と藤野政信・滋賀県連委員長代行が出席し、組坂委員長が、「人権侵害救済法」や狭山をめぐる情勢を報告しながら、全国の企業の先頭にたって、人間の尊厳を守るとりくみを、と要請した。
  集会では、『世界がもし100人の村だったら』を手がけた作家の池田香代子さんが記念講演「世界の音楽と人権」をおこない、国連から人権問題で多くの勧告を日本がうけていることを紹介しながら、ビートルズの「イマジン」のテーマが近代国民国家の否定であることや、人権概念を生んだ近代国民国家への教育のツールとしてオペラがあったことなどを語りかけた。
  記念イベントでは、「オペラ作品から見る、人間の尊厳」を、指揮者の牧村邦彦さんの解説で関西二期会所属の出演者による、「フィガロの結婚」「椿姫」のハイライトシーンなどが演じられた。
  閉会あいさつで愛知同和問題企業連絡会の森勇次・代表幹事が、2011年12月9日(金)、名古屋市での再会をとよぴかけた。

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