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部落問題資料室
NEWS & 主張
証拠開示と事実調べを
犯行現場に関し検察が証拠開示
検査した技師への聞き取りなど

「解放新聞」(2011.04.04-2513)

 

 「徹底した証拠開示を! 開示証拠の事実調べを!」と、3月24日午後、東京・星陵会館で「狭山事件の再審を求める市民集会」をひらいた。東日本大震災後初の狭山市民集会。石川一雄さんの無実をはらし、より良い司法、より良い社会を創る突破口にしようと、地震、津波、原発による未曾有の生活危機の拡大にもかかわらず、全国各地から400人が参加した。

狭山事件の再審求め市民集会
 書字技能発達の視点から脅迫状作成は石川さんではないと示す新鑑定、接見妨害下での自白(違法であり、証拠能力を持たない)を示す新証拠、カバン発見は「秘密の暴露」でないことを示す新証拠など、この間の弁護団活動、犯行現場でのルミノール反応検査をめぐって、検察側が証拠を開示するなどの報告を受け、第6回3者協議での前進も確認。証拠開示法制化への新たな署名運動にもとりくみ、全力で世論を盛りあげようと誓いあった。主催は、同実行委貝会。
 集会では、石川さん夫妻が支援を訴えたほか、弁護団から、中山武敏・主任弁護人と中北龍太郎・事務局長が報告した。青森県からかけつけた「狭山事件を考える青森県住民の会」の一戸彰晃さんも登壇し、闘いの決意を語った。集会の冒頭には、東日本大震災の犠牲者に参加者全員で黙とうをささげ、震災カンパは3万9889円が集まった。埼玉県連作成のDVD「動き始めた狭山事件」の上映もおこなった。
 「狭山事件の再審を求める市民に会」からは、庭山英雄・代表が開会あいさつし、鎌田慧・事務局長が集会まとめを。部落解放同盟からは、片岡中執が司会・進行役を担い、松岡書記長が集会基調を提案、組坂委員長は閉会あいさつ・団結がんばろうをおこなった。


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