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部落問題資料室
NEWS & 主張
浄土宗が追善法要
被差別戒名の物故者に

「解放新聞」(2011.07.11-2526)

 今年度の一「浄土宗差別戒名物故者追善法要」が6月22日午後、福岡市内の浄土宗九州地方教化センター福岡教区の大囲寺でおこなわ
れた。里見法雄・宗務総長を導師におごそかに営まれた。浄土宗からは僧侶180人が、部落解放同盟からは組坂委員長、福田中執をはじめ、栃木、福岡、佐賀、長崎から代表が参加した。
  里見宗務総長は法要表白で、「われら凡夫の身、本覚の路に迷い、世俗の差別に馴染み、これを容認加担す…万人平等の祝意に背き、差別戒名を授与する大罪を犯し、図らざる大過を重ぬ…われら至誠の志を合わせ、大いに俄悔滅罪し奉らんとす」と意味を語り、あいさつのなかでも法然上人の万人平等の教えを守りながら、今後も人権確立へとりくむ決意をのべた。
  来賓を代表して山口渉・長崎県連委員長は法要にたいしてお礼をのべるとともに、足元にある差別的な関係を変えていくことの重要性を指摘した。
  法要の前段で阻坂委員長が講演。部落解放・人権確立のとりくみの現状と課題、とりわけ「人権侵害救済法」の法案作成がすすんでいるという現段階の動きを伝え、ともに人権を大切にする「共生(ともゆき)」をよぴかけた。また、翌日は浄土宗としての人権研修会を福岡市内でおこなった。
  追善法要は各地方教化センターをまわっておこなわれているもので、来年度は北海道地方教化センターで営まれる予定。

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