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部落問題資料室
NEWS & 主張
識字学級を守ろう
明日の識字を考える大阪集会

「解放新聞」(2011.10.10-2538)

どないなってんねん、大阪の識字
  【大阪支局】「どないなってんねん、大阪の識字」-明日の識字を考える大阪集会Iが、8月21日に大阪市立難波市民学習センターでひらかれ、府内の14の識字学級、日本語教室、4か所の夜間中学校、学習者、支援者、府教委などの行政関係者ら55人が参加、「識字学級を守ろう」と訴えた。
  主催者を代表して、大阪教育大学の森実さんが、「識字学級の実態調査が大阪および全国規模でおこなわれ、識字学級の減少、生徒の高齢化、行政からの予算削減など、いろいろな課題が浮かびあがった。課題を共有化し、識字学級・日本語教室の意義を再確認しよう」とあいさつし、ひき続き森さんが「部落の「識字いま」について共通認識を育み、今後にチャレンジするために」と題して、9点にわたり課題を提案した。

全国的な議論を
  参加者からは、「識字運動は、解放運動の高まりとともに高揚してきた。しかし、法失効後、識字にかかわる施策が後退している」「突然に大阪市から来年施設の供用を停止するといわれた。地域の人びとのかけ込み寺となっている識字学級を守る闘いにとりくみたい」などの訴えや発言があった。
  最後にコーディネーターの古川正志さん(おおさか識字・日本語センター元事務局長)が、「識字学級の運営が困難になってきているという声も聞かれるなか、こうした議論を全国的な規模で巻き起こす必要があり、そのためにも大阪府内で識字にかかわる支援者、行政担当者、施設関係者がつどい、めざすべきものを明らかにして、全国的な議論を広げていこう」と訴えて集会をしめくくった。


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