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部落問題資料室
NEWS & 主張
福島で脱原発集会
大震災1年目に祈りささげ

「解放新聞」(2012.03.26-2562)

 東日本大震災から1年目の3月11日。東北各地の地震と津波の被害をうけた被災地では、犠牲者への追悼と再建への祈りがささげられた。福島県では、福島第1原発の事故が重なり福島差別も懸念され、復興への重い足かせとなったままだ。この日、福島県郡山市では、開成山球場で「原発いらない!3.11福島県民大集会」がひらかれ、1万6000人が参加した。
  主催は、清水修二・福島大学副学長らでつくる地元実行委。
  集会では、被災地からの県民の訴えがつづき、安心して暮らせる福島をとりもどそうと脱原発社会の実現をめざす声を全国に発信した。作家の大江健三郎さんが連帯アピールをしたほか、オープニングでは、歌手の加藤登紀子さんが震災のなかでつくられた「今どこにいますか」などを歌った。部落解放同盟からは、関東ブロックを中心にとりくんだ。
  よびかけ人を代表して、清水さんは「原発いらない、の声は痛恨の県民の叫びだ。この声を全国の心ある人びとの耳に届けるのは、県民の使命であり義務だ。ともに前進しよう」とよびかけた。連帯あいさつで、大江さんは「私たちに求められているのは原発の事故をなくすことだ。この国の原発をすべて廃止すればできる。そうすれば子どもたちが放射能の影響をうけることは絶対にない」ときっぱり。大きな拍手につつまれた。

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