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部落問題資料室
NEWS & 主張

リバティ存続求め大阪府・市に
全国からの署名23万8851筆を提出

「解放新聞」(2012.12.17-2598)

 【大阪支局】大阪人権博物館(リバティおおさか)の存続を求めてリバティおおさかの灯を消すな全国ネットと府連、府民共闘などが11月28日に大阪府、大阪市へ補助金打ち切りなどへの反対署名23万8851筆を届け、要望行動をおこなった。
  大阪府では、北口末広・府連委員長が綛山哲男・副知事へ、大阪市では後藤なつき・府民共闘副議長が京極務・副市長に署名を手渡した。綛山副知事は「リバティおおさかの検討内容をふまえて検討していきたい」とし、京極副市長は寄せられた多くの意見を市長に伝えるとのべ「自立へ向けたとりくみの支援を検討したい」とした。
  今後も継続して署名を集め、手渡していく。
  これまで大阪市・大阪府の補助金と入館料などで運営してきたが、今年4月に橋下市長らが視察に訪れたさいに「子どもが夢や希望を抱ける内容になっていない」などとして補助金を見直し、今年度は2割減、来年度以降は補助金ゼロを打ち出した。リバティおおさかは部落問題をはじめ、障害者、在日外国人、女性、性的マイノリティ、HIV、沖縄、アイヌ問題など多くの人権課題にとりくんでいる。リバティおおさかの存続を求めて全国ネットを立ちあげ、カンパのよびかけや存続を求めた署名行動を展開。短期間に23万筆が集まり大阪府と大阪市に届けた。
  署名を提出したさいに、北口委員長はあいさつで「リバティおおさかには歴史的にも重要な資料が数多く展示され、存続のために今後も知恵をお貸しいただきたい」とのべ、補助金見直しにいたった経緯にふれ「知事の時代に改善したものを市長になって問題があるとするのはいかがなものか」と指摘し「知事や市長が替わるたびに展示内容が気に入らないと展示を組み替えるようなことがあれば、あらゆる博物館の維持ができなくなる」とのべ、存続のために自立に向けて支援を求めた。

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