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部落問題資料室
NEWS & 主張

がんばれ♪リバティおおさか
厳しい改革のもと自主運営へ

「解放新聞」(2013.04.15-2615)

 【大阪支局】「リバティの灯を消すな全国ネット」の主催で「がんばれ♪リバティおおさか~みんなでなんとかしよう~」が3月23日、大阪人権博物館(リバティおおさか)のリバティホールでひらかれた。集会では、全国ネットのこれまでの活動を一定集約、人件費を半減させるなど厳しい改革案のもとで4月以降、自主運営に入るリバティおおさかを今後も応援していくことを確認した。

  リバティおおさかは、年間運営費1億2000万円のうち約9割を大阪府・大阪市の補助金でまかなってきた。しかし昨年4月、橋下徹・大阪市長が同館を視察したさいに「展示が差別や人権に特化して、子どもが夢や希望をもてるものになっていない」などとして突然、補助金の廃止を決めた。
  集会であいさつした全国ネットの石元清英・共同代表は「40万をこえる署名を集めたが補助金の復活はならなかった。多くの人たちの力でかちとった人権文化が摘み取られようとしている。今後もがんばっていきたい」とのべ、全国ネットに寄せられたカンパ150万円から活動費を差し引いた50万円を、同館の成山治彦・理事長に手渡した。府連の北口末広・委員長は「橋下市長は知事時代にみずから指示を出し承認した展示を、市長になると突然ダメを出しみずから否定した。なぜ突然変わったのか今後も問いかけたい」とのべた。
  全国ネットの事務局長である赤井隆史・府連書記長が現状と今後についてつぎのように提起した。①カンパは全国の企業など33のスポンサーから約6000万円、800人のサポーターから約600万円、計約6600万円の寄付が集まった②職員をいったん解雇したうえで、再雇用し人件費をほぼ半減させる③休館日を増やして運営費を縮減するとともに、これまで無料だった小中学生の入館料を200円に、一般250円を500円に値上げする④大阪市が自主運営の内容を評価し、2年間土地使用料を免除すること、などを提起するなかで、この4月からの自主運営にメドがたったことを報告し、全国ネットの活動を一定集約した。
  最後に、「被差別・人権マイノリティの人たちと豊かにつながって、人権文化を表現していくリバティの歩みを支え、協力していく」との集会アピールを採択した。

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