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部落問題資料室
NEWS & 主張

JICAの研修生がフィールドワーク
日之出よみかき教室運営委員会を訪問

「解放新聞」(2013.05.06-2617)

 【大阪支局】日本での識字教育の実践を通じて培われたノウハウを諸外国と共有するためにJICA(国際協力機構)では、2011年から大阪教育大学と協働で課題別研修「成人識字教育」コースを実施。日本でのプログラムは、コースリーダーである森実さん(大阪教育大学)が中心となり作成、実施してきた。
  今回は、そのプログラムの一環で、コース参加者が「日之出よみかき教室」を3月5日に訪問し、研修した。研修は、大阪市立市民交流センターひがしよどがわでスタート。大阪市の識字施策と日之出地域の歴史について学び、日之出地域のフィールドワーク、そして夜からの識字教室の見学・交流をおこなった。
  今回の研修参加者は、タイ、ラオス、パキスタン、ウガンダ、インドネシアの各国の行政担当者。大阪市の識字施策には、国や地域が異なっても共通の課題があることが明らかになり、議論を深めた。
  日之出地域の歴史については、新大阪人権協会の表西弘子さんから地名の由来、日之出支部設立、教育闘争や町づくりについて詳しく学んだ。その後、同じく新大阪人権協会の塚本拓さんの案内で日之出地域内のフィールドワークをおこなった。地域内にある新しく建て替えられた市営住宅や、まちづくりの一環として建てられたコーポラティブ住宅などの説明を聞きながら地域内を回った。
  フィールドワークのあと、よみかき教室参加者が食事の用意をし、学習者のふるさとの味であるしめ鯖のおにぎりや漬け物、いつも食卓にならぶ炊き込みご飯、サラダ、おでんなどを食べながら交流を深めた。
  訪問を受けた日之出よみかき教室運営委員会は、今回の研修を通じて私たち教室参加者自身が、あらためて識字運動について、地域について、部落解放運動について考え、学び直す機会になったと、感想を語った。

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