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部落問題資料室
NEWS & 主張

「不見当」乱発の検察
プライバシーなど口実に
3者協議

「解放新聞」(2013.08.12-2630)

 狭山事件再審弁護団(中山武敏・主任弁護人)は、7月26日午後、東京高裁内で裁判所、高検との14回目の3者協議にのぞんだ。
  欠番の証拠物の開示では、検察側は証拠物3点(被害者が使用していたインクビン、級友のインクビン、郵便局のインク)を開示したものの、存在することが明らかな筆跡資料については関係者のプライバシーにかかわるとして、応じられないとした。弁護団は事件から50年以上が経過しプライバシーの弊害はないこと、開示の必要性が大きいことを指摘し、開示を求めた。河合健司・裁判長は客観証拠であることから高検に再検討を促した。弁護団は意見書を提出し開示を強く求めている。
  手拭い関係捜査資料では検察側は調書を1通開示したものの、あとは「不見当」としている。この件では、弁護団は反論の意見書をすでに提出している。
  「O車駐車」にかんする捜査資料の開示については開示を求めた証拠すべてについて「不見当」としている。弁護団は回答は納得できないとして反論を提出することを裁判所に伝えた。
  腕時計については、弁護側の新鑑定――新証拠にたいして検察側は科学警察研究所による鑑定書と意見書を提出。これにたいし弁護団は反論の意見書を8月末までに提出することを裁判所に伝えた。
  3者協議には弁護団から中山主任弁護人、中北・事務局長はじめ横田、青木、近藤、小島、山本、河村、指宿、野口、福島の各弁護人が出席した。
  次回の3者協議は10月下旬におこなわれる予定。

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