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部落問題資料室
NEWS & 主張

「部落の場所を知りたい」と
高松市に問い合わせ電話

「解放新聞」(2014.08.25-2680)
 【香川支局】高松市の土地改良課と人権啓発課へ3月31日、「ミキ」と名乗る男から「高松市の部落について教えてもらいたい」との問い合わせ電話が続けてあった。
  男は、「現在調べ物をしている。歴史的な勉強をしている」などと話し、「市内の部落の場所を知りたい」と執拗に聞いてきた。また「○○や○○は、部落であると、だいたいのことはわかる」と実在の地名を出し、さらに「部落に朝鮮部落はあるのか」などくり返し聞いてきた。
  電話をうけた職員は、「差別につながるのでいっさい回答できない」と答えたが、男はさらに「場所が正しいか知りたいだけ。それでも教えてくれないのか」「どこの課にいったら教えてくれるのか」などくり返した。職員は「問い合わせ内容については、どの課に問い合わせてもいっさい回答できない」と伝えた。
  これにたいして男は、「法律の根拠はあるのか。昔は教えていたが、いまは教えてないのか」と問うてきたが、職員が「法務局や人権啓発課の指導をうけているし、昔から回答していない」と告げると、ようやく男は電話を切った。
  職員は、人権啓発課に報告、そこから全職員に知らせるために庁内メールで周知および注意喚起をおこなうと同時に、県や市町へ連絡をおこなった。
  県連は、今後、同様の問い合わせがおこることも考えられるので、引き続き対応マニュアルなどの周知徹底や、県、各市町との情報交換を求めた。

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