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部落問題資料室
NEWS & 主張

静岡で狭山映画を上映
袴田さんも訴える

「解放新聞」(2014.11.17-2691)
 【静岡】袴田巌さんを救援する清水・静岡市民の会主催による狭山映画「SAYAMA みえない手錠をはずすまで」の上映会が10月26日、静岡市のアイセル21でおこなわれた。午前の上映後と午後上映前の2回、石川一雄さん、早智子さんとともに、袴田巌さん、姉のひで子さん、足利事件の管家利和さんが訴えをおこなった。上映会は2回の上映で70人が来場した。石川一雄さん、袴田巌さんはともに再審を求めてきた。とくに、二人は東京拘置所で死刑囚として6年間をともに過ごした仲。巌さんは拘禁症のためか表情は硬く、意味不明のことを語ることが多かったが、この日は、穏やかな表情で、「私は18代の警視総監だ」とのべ、「再審開始には未開示証拠が必要で、国家は証拠があれば速やかに出さなければいけない」「再審は国民の力の結集が必要だ。司法権力の乱れをなおすために皆さんが頑張っている」と自分のおかれた立場を理解しているにように話した。菅家さんも「私にウソの自白をさせ、罪に陥れた警察や検察はいまだに謝っていない。何をしてもいっさいのお咎めがないいまの制度はおかしい。二人の再審無罪を最後まで応援します」と訴えた。一雄さんは、静岡市での上映と袴田巌さんが来てくれたことに感謝しながら、「ともに、再審開始を闘い抜く」とあいさつ。また、早智子さんは、「私はいつも感情が先走ってしまう。巌さんの姉のひで子さんはいつも凛として闘ってきた。姉として、弟を信じ支え続けてきたひで子さんの闘いや無念の思いはどれほどかと思う」と話した。
  また、上映会場に来る前に石川一雄さんと早智子さんは、浜松市にある袴田さん宅を訪問した。「巌が帰ってきて住むところがなかったら可哀そう」と世間や、司法の冷たさと闘いながら必死に働き続けて建てた家だ。一雄さんが「イワちゃん、石川一雄だよ。わかるかい?」と話しかけると「わかる。えん罪だ」と答え驚いたという。

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