私を背番号で呼ばないで
「国民層背番号」管理はイヤだ

やぶれっ！住民基本台帳ネットワーク市民行動　編　　社会評論社（定価2000円）

　「住民基本台帳ネットワークシステム」（住基ネット）に関する本が、一次稼働の八月五日前後に数多く出版され、超管理社会への警鐘が打ちならされている。
　この本は、一九九八年から、さまざまな運動をくり広げている市民が集まり、共通の問題意識を形成するための連続学習会を開催、節目節目で集会をもち、国会傍聴にもとりくんできた「やぶれっ！住基ネット市民行動」が編集したもので、市民運動が創りだした本。
　「住基ネット」のしくみや問題点を明らかにするだけでなく、座談会で運動をふり返りながら、一人ひとりをつき動かしてきたものを明らかにしている。
　とくに、今後の闘いの柱となる「住基カード」の発行は、電子政府・電子自治体構想と不可分であり、先の国会に提出され、継続審議となっている、「電子政府関連三法案」にも、いち早く論及。現在すすめられている電子化された戸籍などの電子認証を住基ネットの「全国センター」でおこなわれるだろうことも示している。　　　　（E）