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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2075号/02.07.01
 このままでは八月五日から、国民総背番号制が導入される。これは一体どういうことかというと、日本に住み、住民登録をしている人、一人ひとりに十一桁の番号が付けられることを意味している
▼人間より価値が低いとされる牛は十桁、だからまだましなどというのは、悪い冗談にしかすぎない
▼問題は、この十一桁の番号が、すべての個人情報、もちろん、差別につらなるセンシティブ情報も含めてあける鍵になる。だから、その鍵を知れば、あらゆる個人情報が入手できる
▼たとえば、あらゆるコンピュータに入りこみ、情報を入手できるというハッカーは、アメリカで一番侵入がむずかしいというペンタゴンにさえ入りこめる、という。だから、日本の民間にいる数限りないハッカーも、簡単に国民総背番号制のコンピュータに侵入は可能だ
▼ということは、官がすべての情報を握り、コントロールすることも、もちろん問題だが、それ以上に資本の側がハッカーによって、すべての国民の情報を握り、活用することも、もっと大きな問題になる
▼さらに問題なのは、国際的に、たとえば、アメリカが日本にいるすべての人びとの、あらゆる情報を握ることができるということである。情報は、コンピュータを通じて、いつでもどこでもハッキングすることが可能なのだから
▼部落地名総鑑とともに、名寄せした部落人名総鑑が、アメリカでできる日も近いのが現実だ。

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