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部落問題資料室
コラム
荊冠旗 第2185号/04.09.13
 あらゆる所に監視カメラが配備されている。こんな所に、なぜ、という場所もある。あらゆる場所で、一挙手一投足が監視されているのだ
▼危機管理が支配者の側から声高に叫ばれるのには、もちろん理由がある。東西冷戦構造という名のおたがいが敵を必要とし、相互依存することで国民統合ができていた時代は終わった。替わりにあらわれたのがテロにたいする国家による安全づくりだ
▼米国では3年前の9.11以降、テロから国民を守るためとした、盗聴などを自由にできる法案が、論議なしに一挙に通った。日本では、99年の自自公連立の直前から、これまで簡単には通らなかった法案―周辺事態法、盗聴法などが一挙に通った
▼自自公のような圧倒的過半数の政権はよくないと語ったのは加藤自民党元幹事長だ。政権党内部でも十分な論議なく、法案が通っていく問題点を指摘している
▼民主党の本拠、ニューヨークで共和党が大会をひらき、ブッシュを大統領候補に指名した。しかし外では20万人のデモ隊が反ブッシュを叫び、過去最多の1800人が逮捕される事態に発展した
▼しかし、この大会を契機に、ブッシュの支持率は52%に上昇し、民主党のケリー候補を追い抜いた
▼米国民の関心は、戦争・外交・テロだという。ABB(エニバディ・バット・ブッシュ=プッシュ以外なら誰でも)は消極的だが、現実的なスローガンではないか。

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