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部落問題資料室
コラム
今週の1冊 第2226号/05.07.11

憲法九条の戦後史

田中 伸尚 著  岩波新書(定価780円)

書籍画像 戦争・戦力・交戦権を放棄し、保持せず、認めないとする平和憲法は、敗戦後の日本人が、それまで信じてきた「武装による平和」の迷信を悟り、世界に先駆けて大胆に決意した世界平和実現への現実方策だ。その憲法第9条の今日までの歩みをたどったのが、本書だ。
 自衛戦争も否定した徹底平和主義の決意は「解釈改憲」で破壊され、日本は自衛隊・在日米軍を保持しつづけてきた。そしていま、「対テロ」「対米協力」を最優先する小泉首相の「解釈改憲」どころか立憲主義さえ破壊しながらの政治手法は、米国主導の侵略戦争への海外派兵を実現し戦争の世紀を貫いた迷信「武装による平和」にもとづく改憲案も登場している。
 いまは、主権者である私たちが、私たちの主権を定めた憲法の改悪を迫られるという矛盾が顕在化した歴史の決算期だ。沖縄をはじめ、非暴力で平和を創る民衆の闘いに学び、この国の真の主権者、歴史の主体者として、政府の暴走、司法の詭弁を許さず、立ちあがろう。日本国憲法を、その道しるべとして。(K・S)

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