pagetop
部落問題資料室
コラム
今週の1冊 第2228号/05.07.25

雅子の「反乱」
大衆天皇制の〈政治学〉

桜井 大子 編  社会評論社(定価2000円)

書籍画像 象徴天皇制が憲法に残るかぎり、「まず天皇制ありき」の国家・社会がつづく。ところが、その天皇制が成り立たなくなる可能性が出てきた。それは、マサコの行き詰まりからだった。しかし04年5月のいわゆる皇太子の「人格否定発言」に発し、女性天皇論となり、多くの民衆が皇太子一家に声援を送るという現象を呈し、新たな大衆天皇制の創出へという流れとなった。
 本書は、こうした新たな大衆天皇制への変革という「反乱」は、皇太子がメディアを駆使したものであり、政府とメディアと民衆の共犯関係でもあり、もっとも「マサコの反乱」(宮中改革・新しい皇室?)に他ならないと、さまざまな視点から読み解き、展開する。そして、天皇制や政府の思惑を読みとろうとする。
 女性天皇を容認するのではなく、どんな天皇制もいらない、編者・桜井大子の意図を痛烈に具現化しているのが、冒頭5点の風刺マンガ。作者は反天皇制連動にとって欠かせない画家の貝原浩。先月亡くなり、本当に残念でならない。(M.T)

「解放新聞」購読の申し込み先
解放新聞社 大阪市港区波除4丁目1-37 TEL 06-6581-8516/FAX 06-6581-8517
定価:1部 8頁 90円/年ぎめ1部 4320円(送料別)
送料:年 1968円(1部購読の場合。それ以外はお問い合わせください。)