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部落問題資料室
コラム
今週の1冊 第2234号/05.09.05

日露戦争の世紀
―連鎖視点から見る日本と世界―

山室 信一 著  岩波新書(定価780円)

書籍画像 「日露戟争」(1904~1905年)から100年を迎えた。ネット上には、日本による朝鮮・中国侵略の事実と、日本が欧米の植民地支配を認めた事実とを完全に省いて日露戦争を讃えるページが多く、100年を超えて変わらぬ視点がとても恐ろしい。
 本書はもちろんそうではない。日露戦争を手がかりに、開国後の日本が世界史の流れとどうつながり、欧米やアジアと亀裂をうんだか。日露戦争を出発点とした「戦争と革命」「戦争と平和」、アジアとの交流と断絶の20世紀を見直す1冊だ。「あらゆる境を越えて人と人とを繋いでいくためにこそ歴史を学びたい」という著者が、近代日本の歩みの概略を解く。
 開国した日本は、なぜ侵略に突き進んだか。日本が、欧米列強が「弱国を奪う一道具」としての「万国公法」の世界体制に乗り、「神国」として侵略に加わったように、いま私たちもアメリカ主導の弱肉強食のグローバリズムに直面している。この衆院選を通し、今度こそ正しい選択をせねばならない。 (K・S)

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