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部落問題資料室
コラム
今週の1冊 第2243号/05.11.07

冬の蕾

樹村みのり 著  労働大学出版センター(定価630円)

書籍画像 憲法「改正」のための国民投票法の論議が国会ですすんでいる。こういう事態が本当に来てしまったのだという重苦しい思いがこみ上げる。
 日本国憲法は、その誕生時から骨抜きにしようとする勢力との闘いがあった。
 本書は、憲法24条(男女平等)が生まれる背景を描いたものだ。その中心となったベアテ・シロタは戦争で生き別れになった両親を捜すために来日した。両親は、亡命ユダヤ人で、日本に住んでおり、ベアテは1人でアメリカに送りだされていた。
 彼女はGHQで憲法草案の作成に携わった。幼い頃の、女性たちが日本で置かれた状況に心痛めた経験が、24条に結実した。
 ベアテの思いほどには、憲法を生かすことを怠ってきたのが戦後民主主義の内実だった。辛淑玉には「日本人にはもったいない」といわれたものだ。
 「押しつけ憲法」という烙印をおされたが、戦争や人権抑圧を押しつけられぬよう心して、この時代を生きたい。      (安)

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