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部落問題資料室
コラム
今週の1冊 第2245号/05.11.21

性的マイノリティの
基礎知識

ヴァネッサ・ベアード 著 野口 哲生 訳  作品社(定価1600円)

書籍画像 先日、女人禁制の山に性同一性障害の女性が入山したことについて、「身体が女だから登ってはいけない」という女性がいた。ならば心が女性で身体が男性ならいいのか、手術で身体を男性にすればいいのか、戸籍を変更しなければダメなのか。もう性別二元論も、「女」「男」だけで成り立っているジェンダー・システムも、とっくにゆらいでいるのではないかと考えた。
 そこでお勉強。本書は、同性愛やトランスジェンダーやクロス・ドレッサーなど性的マイノリティの違い、置かれている状況などを紹介している。隠された歴史や同性愛嫌悪者による弾圧からは、敵意と多様性や標準からの逸脱へのおそれが見えてくる。
 「「家族」にたいする脅威というのが、同性愛を嫌う人びとのもっとも一般的なイデオロギー表現の1つだが、実際の嫌悪はもっと根深く、それはジェンダーと関係している」と著者はいう。性的マイノリティの人権確立は、男性性・女性性というステレオタイプからあらゆる人を解放するのかもしれない。 (亀)

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