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部落問題資料室
コラム
今週の1冊 第2249号/05.12.19

裁判と人権
平和に、幸福に生きる
ための法律ばなし

大川 一夫 著  一葉社(定価2200円)

書籍画像 龍谷大学法科大学院客員教授の著者が学生に「裁判と人権」について語るために編んだのが本著。人権は「この人」「あの人」と区別しない「人として当然もっている権利。このことが重要」と前置きする。法廷で日本社会の構造的な人権侵害をみつめ、現実との争点をついた一言。「靖国訴訟」「水俣病関西訴訟」「在日参政権問題」など、この国の課題をあぶる訴訟の弁護をしてきた著者の足跡を知り、この本をひらいた。
 民事裁判と刑事裁判の違い。訴訟の手順、えん罪を生み出す5大要因、裁判員制度など、裁判のしくみをわかりやすく解説している。司法は人権を守る砦。その砦をより強固にするためには、市民の法リテラシーをどのように育てていくかが重要であるという意図がみえる。法学を専攻しない人も必読だ。
 行政訴訟、国賠訴訟など、著者がかかわった裁判のコラムがところどころ散らばり、エキスがわかる。裁判の世界の仕組みは難解だが、法律は私たちのためにある。ツールを手にしよう。(汝)

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